アストゥリアス(Asturias/Leyenda, Isaac Albeniz) 「左手の指が開かない、なんてことはない」「力なんていらない」ということ [クラシックギター]
「アストゥリアス」を練習中。曲と運指は粗方覚えて、フレーズ単位なら弾けるようになってきたものの、ストレッチとセーハがあるフレーズの切れ目で、うまく繋げて弾くことが出来ない。
先生曰く。。。
「男性の手で、左手が開かなくて届かない、なんてことないわよ」、「むしろ手が大きすぎて届かない(折りたためない)方が多いんじゃない?」「開こうとして力むから、弦を押さえる力が働かなくて、音が消える」「余計に力が入るから、(弦の)押さえが利かない」ということらしい。
思い当たることは多々あるし、先生の手の大きさを見せられたら、返す言葉もない。
改めて、左手は「親指でネックを挟むのではなく、弦の上から押さえる(軽く押す)」、右手は「親指の脱力と、アポヤンドの弾き方」を意識して練習再開。
押弦が2か所なら問題なく脱力できていて、押弦が3弦ならマズマズ。4弦押弦する時とセーハの時の脱力が上手くいかない。直接の原因は、各弦を押弦する力が均等でないこと。均等に弦を押すことが出来れば、使う力は極小さくていいことを頭では理解している。
一番問題なのはセーハが連続するところ。以前に比べれば力が抜けてきているものの、自分のギターでは人差し指が固まってしまい、アストゥリアスを一曲(8分位)弾くことが出来ない。ギター教室に備え付けの弦高の低いギターなら問題なく最後まで弾ける。今週は、先生の高価なギターを借りて、1時間半ほどレッスンを受けたのだけれど、これだと1曲弾き切ることができた。
これは、ギターの設計の違いだそうだ。
発音のはっきりしたギターはハイフレット側の弦高が高くなっていることが多く、弾き易いギターは弦高がどこでも比較的均等に設計されているけど、その代わり音色がぼんやりする。「練習用にはぼんやりした音の方がいいわよ」「発音がはっきりした音が好きなら、弦高に慣れるしかないわね」ということだった。
(本とかWEBで調べると)一般的には、発音がはっきりしている=遠達性が良い=人に聞かせる演奏会向け、ぼんやりしている=弾いている人には良く聞こえる=一人で練習&趣味向け、ということになっている。
うちのギターは最近調整に出したばかりで、弦高が高めになって帰ってきた(自分で限界まで下げていたのに。。。)。調整して下さった専門家の話によると、うちのギターは発音をしっかりさせる設計になっているらしい。なので、弦高を下げて弾くのは薦めない、ということだった。確かに、今の方が右手のタッチの変化で音色を変えやすい。
という訳で、若干曲の練習から離れて、指を痛める前にセーハの脱力を徹底するかギターを買い換えるかの二択を迫られている1カ月だった。
どっちに転んでも魅力的。(財布以外には。。。)
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